俺がカナル型イヤホンに初めて出会ったのは2009年、まだ高校生だったころ。SONY MDR-EX90SLという当時爆発的な人気を誇ったカナル型をヨドバシカメラで買い、当時の必需品iPod nanoで、当時の彼女とハマっていたFall Out Boy「thnks fr th mmrs」を聴いた感動はいまでも鮮明に覚えている。
今までのイヤホンと完全に音の次元が違った。
カナル型を知ってから装着感は二の次でとにかく音質を追い求めたけど、あれから10年ちょっと、当時の青年もいまや30代に突入してふと思った。
「音質よりも装着感がいいストレスのないイヤホンを使いたい」と。そう“おじさん”になってしまったのだ。
そんな自らの老いに悲しみを覚えていた矢先に、コスパ番長のSOUNDPEATSからSOUNDPEATS Air4が発売された。しかもまさかの装着ストレスが少ないインナーイヤー型。即購入したのでレビューをしていく。
結論、細かい改善してほしい点はあるものの、バツグンの装着感の良さとトップクラスのマルチポイント性能が快適なので、ストレスの少ないイヤホンがほしい人にはオススメできる。

- 軽量&聴き疲れない音質で何時間でもつけていられる
- マルチポイントでスマホ2台持ちやPC兼用の使用がラク
- 実売7,000円台と安いのに機能性・質感がいい
- ケースからイヤホンを取り出しにくい
- ノイズキャンセリングはほとんど効かない
- ワイヤレス充電に非対応


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SOUNDPEATS Air4のスペック


SOUNDPEATSは1万円以下の低価格帯でコスパつよつよなイヤホンをバンバン出していて、間違いなく今イチバン勢いのあるメーカー。
そんなメーカが2023年7月に発売した最新インナーイヤー型イヤホンがSOUNDPEATS Air4なんだ。
音質はまぁ値段相応ながらも、ノイズキャンセリング・マルチポイント付きで実売7,000円台という安さでかなり攻めた性能。というわけで同ジャンルの競合イヤホンと比較をしていく。
なおSOUNDPEATS Air4は完成度が高く同価格帯だと敵がいないため、比較対象は2〜3万円のインナーイヤーイヤホンであるHUAWEI FreeBuds 5とみんな大好きAirPods 3にした。
商品名 | ![]() ![]() SOUNDPEATS Air4 | ![]() ![]() HUAWEI FreeBuds 5 | ![]() ![]() AirPods 3 |
カラー | ●マットブラック ●マットホワイト | ●シルバーフロスト ●セラミックホワイト | ●ホワイト |
タイプ | インナーイヤー型 | インナーイヤー型 | インナーイヤー型 |
音の傾向 | かまぼこ (高音・低音強調型) | 中低音強め | フラット |
バッテリー | イヤホン単体 6.5時間 ケース込み 26時間 | イヤホン単体 3.5時間 ケース込み 20時間 | イヤホン単体 6時間 ケース込み 30時間 |
重量 | イヤホン片耳:4.0g ケース込み:38g | イヤホン片耳:5.4g ケース込み:45g | イヤホン片耳:4.3g ケース込み:38g |
ノイズキャンセリング | あり | あり | なし |
外音取り込み | なしだが構造上自然に入る | なしだが構造上自然に入る | なしだが構造上自然に入る |
マルチポイント | あり | あり | Apple製品間のみ |
装着検知 | なし | あり | あり |
ワイヤレス充電 | なし | あり | あり |
防水 | IPX4 (生活防水) | IP54 (生活防水) | IPX4 (生活防水) |
対応コーデック | aptX Lossless/aptx adaptive/aptx/AAC/SBC | LDAC / AAC / SBC | AAC / SBC |
イコライザ設定 | あり | あり | 3種のプリセットから選択 |
特色 | ノイキャン付き マルチポイントの精度・速度が最高 安い | ノイキャン付き インナーイヤーなのに迫力のある低音 | Apple製品間の連携最強 |
amazonの星 (小数点は二捨三入) | (4.7/ 5) | (4.4/ 5) | (4.6 / 5) |
定価(税込) | 8,980円 | 21,800円 | 27,800円 |
販売サイト |
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スペックでみるとSOUNDPEATS Air4は、ほかの2機種に比べて装着検知機能とワイヤレス充電に対応していない。俺は装着検知はない方が使いやすいという持論を持っているからいいけど、ワイヤレス充電は正直対応していてほしかった。
とはいえ、インナーイヤー型イヤホンのセンターピンである「快適に音楽を聴く」という点ではかなり完成度が高い。本体は軽量で装着感バツグンだし、バッテリー持ちよし、マルチポイント対応で複数デバイスの切り替えがシームレスにできる。
ないものはあれど、SOUNDPEATS Air4を実際に使ってみると「この値段でこの品質でいいんか?」というレベルだったので、この先で使用感をくわしく解説していく。
SOUNDPEATS Air4の外観


まずはSOUNDPEATS Air4の外観を見ていく。いつものSOUNDPEATSよりも大人しめでシンプルな作り。このすっきりしたパッケージデザインは好き。


内容物は本体とケース、USB-A to Cケーブル、説明書類。




ちなみにさもイヤーピースが入っているかのようなロゴの印刷とスペースがあったけど、ここには何も入っていなかった。おそらくだけど、箱の内部の仕切りをほかのSOUNDPEATS製品と使いまわしているんだろう。


ケースはこんな感じ。表面にマット加工がされているので、サラサラとした手触りと指紋が目立たないのがいい。








ケース側面にはボタンなどはなし。ちなみにUSB-Cポートが青くなっているのは、USB3.0に対応している証。USB3.0対応のものは青く塗るのが推奨されているので、デザイン優先で黒塗りにしていないところに謎の真面目さを感じる。




ケース正面にはボタンがあるのと、グレーのラインが真ん中だけ太くなっていてこの部分がLEDランプになっていて、バッテリー残量など確認できる。ケース裏にはSOUNDPEATSのロゴがある。


ケースを開けるとバッテリー残量を知らせるLEDがほんのり輝く。開けたときの質感もいい。


ケースから取り出すとこんな感じ。Air4本体の人から見える外側部分もマット加工になっている。


まじまじと見ることはあまりないけど、イヤホンを取り除いた後のケース。イヤホンが格納されるところ以外はマット加工になっている。


イヤホン本体の質感は可もなく不可もなく、普通。ケースの質感がかなり良かった反動で残念に思ってしまったけど、別に安っぽいわけではない。


SOUNDPEATS製イヤホンについているロゴのアップ。そしてロゴ周辺にはノイズキャンセリング用と思われるマイク穴がある。


耳に触れる側の面はマットではなくツルツル仕上げ。このツルツル仕上げのおかげで耳に張り付きやすく、密着感が増している……気がする。耳に触れる部分とイヤホン先端の充電端子付近にもマイク穴がある。




手に取ってみるとこんな感じ。ケースサイズ・イヤホン本体ともにコンパクトサイズで持ち運びで邪魔にならない。Air4単体だとサイズ感がわからないと思うので、過去レビューしてきたイヤホンたちとスライダーで比較してほしい。






スペック比較で持ち出したHUAWEI FreeBuds 5との比較画像。イヤホン本体はどちらもほぼ同じ長さだけど、Air4の方が細身で小さく見えるし片耳あたり1.4g軽い。ケースの大きさもAir4の方が少しだけど薄いし小さい。






これは同じSOUNDPEATSのカナル型イヤホンCapsule3 Proとの比較。Air4の方が本体もケースも明らかにコンパクトになっている。耳に装着した時の収まりのよさも、インナーイヤーどうこうを除いても明らかにAir4の方がいい。




俺がAirPods 3を持っていないのでAirPods Proとの比較なんだけど、AirPods Proのコンパクトさにはビビった。さすがに耳に入る部分はAir4の方がコンパクトだけど、ステム部分やケースはAirPods Proの方が細いし薄かった。


SOUNDPEATS Engine 4の音質・ノイズキャンセリング性能


ここからSOUNDPEATS Air4の音質評価をしていくんだけど、正直なところ音質は価格相応だった。とはいえ俺自身は音質に期待していなかったのもあるし、Air4やインナーイヤー型イヤホンそのものに“快適性”を求めているのでそういう意味では聴き疲れせず最高の音質だった。
それでいて程よく低音が出て迫力があるので、普段はながら聴きイヤホンとして使いつつお気に入りの曲が来ても楽しめるのがお気に入りポイント。
というわけで、音質や音の傾向、ノイズキャンセリング性能について詳しく解説する。
音質・ノイズキャンセリング性能
総評:ガチ音楽視聴用には物足りないが、とにかく聴き疲れしない音作り。装着感と相まってながら聴き用には最高。ただしノイキャンは期待するな。
- 高音:低音の次に強調されており、シンバルなどの高音系の楽器はしっかり聴こえる。それでいて耳に刺さるような鳴り方はしないので、聴き疲れしないのがGOOD。一方で、解像度は高くないのでクラシックなどの繊細な音楽を聞くのには向かない。
- 中音:柔らかめ・ウォームな音の出かたなので、バラードなどにはわりと向いている。が、少しイジワルな言い方をすると低音・高音に埋もれがちで輪郭がハッキリしていない印象。アプリからイコライザ設定できるので中音重視の人は変更するといい。
- 低音:Air4の特性としてノイキャンONで低音強調、ノイキャンOFFでフラットになる。ノイキャンON・OFFで音の傾向が変わるのはたまにある仕様。ノイキャンONだと低音量が多く、EDMの重めのキック音もしっかり聴けて楽しい。ただ、インナーイヤー型なので「ズシッ」とくるような音圧強めの低音は出ない。ノイキャンOFFだと全音域バランスよく聴こえる。
- 迫力:全体的な迫力は普通。ただこれはメリットでもあって、Air4の聴き疲れしない音質と装着感のよさが相まって長時間使える。なので「曲を楽しむ」よりかは「ながら聴きのBGMで使う」が俺的な正解。もし、インナーイヤーで迫力を求めなら同時期に発売したHUAWEI FreeBuds 5の方がいい。
- 解像度:並〜少し低めくらい。各楽器の細部の音を楽しむ・ボーカルの息遣いを聴く楽しみ方をするには不向き。ただ音の情報量が多すぎないので聴き疲れしにくく、BGM代わりのながら聴きにはちょうどいい。
得意ジャンル
- EDM
- ロック
- アニソン
- ポップス
- ノイキャン:効果はかなり弱い。高音・中音はほぼカットされず、低音がわずかにカットされる。例えると、静かな部屋で強風運転しているエアコン駆動音の低音だけ40%カットされる感覚。外に持ち出すと低音すらほとんどカットされない。この点はデメリットでも詳細を書いたので参照してほしい。


SOUNDPEATS Air4のメリット


SOUNDPEATS Air4は実売7,000円にもかかわらず、機能性・品質が高いみたいな話はここまでにも軽く触れてきた。じゃあ具体的にどのあたりがいいのかというと、俺がとくに気に入っているのが以下。
Air4はインナーイヤー型イヤホンなので装着感がいいのは当たり前なんだけど、その上で音質やマルチポイント機能が使用上のストレスをさらに減らしてくれている。
というわけで、そんなメリットたちが具体的にどういいのか詳しく語っていく。
軽量ボディ&聴き疲れしない音質で何時間でもつけていられる


SOUNDPEATS Air4を買うにあたってイチバン期待していたポイントが“快適性”だったんだけど、その点ではマジで最高のイヤホンだった。
その要因は俺が思うに以下の3つ。
- インナーイヤー型イヤホン特有の装着感の良さ
- 聴き疲れしない音質
- 片耳4.0gとクラス最軽量の重さ
イヤホン市場で主流になっているカナル型が耳の穴を密閉するのに対して、インナーイヤー型は耳を密閉しないので長時間装着した時のストレスが段違いに少ない。それでも音質が尖りまくっていたり・情報量が多すぎたりすると長時間視聴によって聴き疲れてしまうがAir4はそれもない。そして極めつけに軽い。
これらのメリット同士が相乗効果となってすごく快適に使うことができる。
正直、音質重視で探しているという人にAir4は向かない。でも俺は仕事や家事、このブログを書くときに長時間・快適に使えるイヤホンがほしかったので、まさに要望どおりの買い物となった。


マルチポイントでスマホ2台持ちやPC兼用の使用がラク


SOUNDPEATSのイヤホンはモノによって搭載したりしなかったりといった状況なんだけど、ありがたいことにSOUNDPEATS Air4はマルチポイントに対応している。
正直、マルチポイントのあり・なしで日常使いのストレスが段違いだし、俺的にはメインイヤホンとして使うかどうかの基準の1つになっているレベル。
マルチポイントとは2台のデバイスに「同時接続」できる機能。
デバイスAと接続中にデバイスBで音楽再生したい時は、デバイスBの再生ボタンを押すと接続先が自動で変わる。つまり接続先を手動で切り替える一手間がなくなる。
また、デバイスAで音楽再生中に、デバイスBに着信があった場合もデバイスBに接続先が自動で変わる。
スマホ1台でしか使わない人には関係ないけど、スマホ+パソコンとかスマホ2台持ちする人にとって、マルチポイントは必須の機能。実際、俺は以下のような場面でシームレスの良さを実感している。
- パソコンで音楽を聴きながら作業中に、スマホにきた電話をそのまま取る
- スマホで音楽を聴きながら通勤し、会社についたらパソコンでオンライン朝礼
- パソコンで音楽を聴きながら仕事をして、昼休みになったらスマホでYouTube再生
こう書き出して見ると大したことないように見えるけど、こういう日常の動作だからこそシームレスになったときのストレスのなさがデカい。もはや一度マルチポイントに慣れてしまうと、いちいち接続先切り替えをするのとか考えられないレベルになる。
しかも俺はイヤホンを使うときはiPhoneとMacBookの2台とマルチポイント接続しているんだけど、Apple純正品のAirPods ProよりもSOUNDPEATS Air4を使っている時の方が色々安定する。マジで謎。
いずれにしても複数デバイスで音声再生をする機会がある人は、絶対にマルチポイント付きのイヤホンにした方がいい。少なくとも俺はもうマルチポイントのないイヤホンは選べない身体になってしまった。
実売7,000円台と安いのに機能性・質感がいい


これはSOUNDPEATSのイヤホンをレビューするたびに触れている話ではあるんだけど、SOUNDPEATS Air4はとにかく安いのに品質がいい。
「いや、7,000円のイヤホンはたけーよ」と思った人もいると思うけど、ちょっと待ってほしい。というのも、“マトモ”に使えるワイヤレスイヤホンの価格相場のインフレはマジでやばいんだ。
完全ワイヤレスイヤホン黎明期はハイエンド機ですら2万円前半の価格設定だったのが、いまやミドルクラスですら2万円前後、ハイエンドに至っては4万円前後が当たり前。業界のてっぺんの価格帯が上がっていくのに比例して5,000〜10,000円の価格帯で凌ぎを削ってきたメーカーたちもどんどん値上げが続く。Ankerとかいい例。
そんな中でもSOUNDPEATS Air4は実売7,000円でケース・イヤホン本体の質感もよく、音質そこそこ、爆速反応のマルチポイント搭載はコスパがいい。「とりあえずトレンドの機能盛り込みました!でも安定性クソです!」みたいな謎の中華イヤホンとはワケが違う。
もちろん安いのでワイヤレス充電に対応していなかったりするが、それを差し引いても素直にコスパが高いイヤホンだといえる。


SOUNDPEATS Air4のデメリット


これまで力説してきたとおり、正直SOUNDPEATS Air4は実売7,000円台のわりにマジで使い勝手がいい。とはいえ1ユーザーとして、この機能ついてないの残念だよねとか誇大広告だろとかいう点もある。それが以下。
これらをデメリットに上げるのは、俺がモンスタークレーマーになっている感も否めない。が、それでもモンスターになってしまうのは、低価格なのにレベルの高いイヤホンをオールウェイズ出してくれるSOUNDPEATSに期待しているからこそ。
悲しきモンスターを生み出したのはひとえに期待値コントロールができていないSOUNDPEATSの責任であると言い訳しつつ、難癖をつけていく。
イヤホンをケースから取り出しにくく、装着までの動線も悪い


イヤホンを使うにあたって音楽を聴くワクワク感も大切ではあるけど、それと同じくらい大事なのが「いかにストレスなく日常使いできるか」。その観点からみるとSOUNDPEATS Air4の場合、装着してからの体験は最高なんだけど、その前段階はイヤホンをケースから取り出しにくく、耳に装着するまでの動線も悪い。




まずこれを見てほしいんだけど、Air4は一般的なイヤホンのように両手でつまんで取り出そうとしてもめちゃくちゃ撮りにくい。これはAir4の本体がケースからほんのちょっとしか飛び出していない上に、ボディに施されているマット加工が原因。




一応解決策はあって、指をAir4に引っ掛けて奥から手前に力を入れれば画像のように本体が飛び出す。これをつまめばいいんだけど「初手つまんで出す」に比べると+ワンアクション必要となるので、俺のような怠惰な人間にはこの些細な動作が面倒に感じてしまう。




それに追い打ちをかけるのが装着までの動線の悪さ。イヤホンを取り出した時に左のSOUNDPEATS Air4は耳と接する面がケースの奥側、対して右のAirPods Proはケースの手前側にきている。これが超重要。
これのせいでイヤホンを耳に装着するのにも+ワンアクション必要になってしまうんだ。
- SOUNDPEATS Air4:①イヤホンを取り出す → ②向きを変える → ③耳に装着する
- AirPods Pro:①イヤホン取り出す → ②そのまま耳に装着する
この「向きを変える一手間」は文字で見るだけだと大した手間ではない。だけど実際にやってみるとスムーズに装着できないのは小さなストレスが積み重なるし、何より材質的に滑りやすいので落としそうになるのが怖い。
俺が以前レビューしたSOUNDPEATS Capsule3 Pro・SOUNDPEATS Opera 05&03も軒並み取り出しにくかったのでこれはもはやSOUNDPEATSの伝統とも言えるが、次回製品ではぜひAirPodsと同じく耳の設置面が手前にくるように収納してほしい。






ノイズキャンセリングに期待は禁物


ノイズキャンセリングというとカナル型イヤホンで搭載されるのが基本だけど、なんとSSOUNDPEATS Air4はインナーイヤー型にもかかわらずノイズキャンセリング付き。インナーイヤー型でノイキャン搭載なのはマジで珍しい。
というのも、カナル型は耳の穴がイヤーピースでピッタリふさがれるのに対して、インナーイヤー型は耳の穴に隙間が残り、ノイズキャンセリングの効果が半分以下になるから。
そんな中でSOUNDPEATS Air4はノイキャンを搭載してきたわけなんだけど、感想としては微妙。
たしかにノイキャンONにすると低音ノイズはわずかに減る。が、その減り幅は「静かな部屋でエアコンの低音だけ40%減になるかな?」程度。その上、低音ノイズ以外の話し声・高音ノイズも全くといっていいほどカットされないので、外出先では全く効果を感じられない。
ノイズキャンセリングはおまけと考えて期待しないでほしい。
同じインナーイヤー型ノイキャン搭載のHUAWEI FreeBuds 5がAir4に比べるとしっかりノイズカットしてくれているので、この点は次回作でパワーアップしてほしい。


ワイヤレス充電に非対応なのでケーブルが必須


俺は家と職場それぞれにワイヤレス充電器を用意して、イヤホンやスマホは置くだけで充電ができる環境を整えている。そういった環境を整備すれば、デバイスを決まった位置に置くだけで持ち出す時はいつもフル充電で使えてとにかく便利。
なんだけSOUNDPEATS Air4はワイヤレス充電に対応していないので、USB-Cケーブルを毎回刺して充電する必要がある。
SOUNDPEATSがワイヤレス充電に対応していないのは毎度のことだけど、同じ定価で販売されているEarFun Air Pro 3がマルチポイント・ワイヤレス充電対応を考えるとAir4にも頑張ってほしかったと思ってしまう。


しかも最近のAndroidスマホだと「バッテリーシェア」とか「リバース充電」とか言われる機能で、スマホ背面にイヤホンをおくだけで充電ができるのが広まりつつあるのでワイヤレス充電需要は高まりつつあるので、ぜひ後継機種では対応してほしい。
高音質コーデック押しだが本質はそこじゃない


SOUNDPEATS Air4をレビューしているブログやYouTubeをみると「高音質コーデックに対応しているため、良い音質で音楽視聴できる」とみたいな話がめちゃ多い。が、SOUNDPEATS Air4の音質は「機能と値段のわりにそこそこいいよね」というレベルであって、高音質コーデック云々というよう言葉に惑わされないでほしい。
たしかにコーデック単体で見ると、SOUNDPEATS Air4は実売7,000円とは思えないほど「高音質コーデック」と呼ばれるものには軒並み対応している。
でも、高音質コーデックに対応している=音がいいとか全然そんなことない。というのも音質に与える影響はドライバー(振動板)と呼ばれるスピーカー部分が90%程度を占めて、コーデックは残りの10%、ドライバーのポテンシャルを最大限引き出すための最後の加点要素でしかない。
しかも高音質再生に対応しているスマホはハイエンドAndroidくらいで。iPhoneは未対応。使い所がそもそもほとんどないんだ。
それでも低価格帯のイヤホンが高音質コーデックを搭載したがるのは「カンタンに高音質を謳える」から……だと俺は思っている。


例えばBOSE QuietComfort Earbuds IIなんか36,000円もするくせにコーデックはSBC/AACにしか対応していない。でも音質がいい。それは高品質なドライバーが搭載されていて、そこに行き着くまでドライバーの開発に膨大な金と時間を投入してきたから。
対して高音質コーデックは、他社が開発したチップを搭載するだけで高音質再生対応といった訴求ができる。
くどいけど、いくら高音質コーデックに対応して音の情報量を増やしたところで、ドライバー性能がしょぼかったら高音質にならない。ハイレゾ対応CDを体育の授業で使うようなCDプレイヤーで再生できたとしても、音が悪いのと同じ。
なのでゲームをするために低遅延にこだわりたいとかでなければ、とくにコーデックは気にしないスタイルで問題ない。ちなみにSOUNDPEATS Air4は低遅延モードを搭載しているので、音ゲーとか遅延に超シビアなゲームでなければ問題なく使える。


まとめ:快適な装着感のイヤホンを探しているならこれでいい


ここまでSOUNDPEATS Air4のメリット・デメリットを見てきた。改めてまとめると以下のとおり。
SOUNDPEATS Air4は音質こそ価格相応ながらも、質感・機能性・装着感はどれをとってもレベルが高いのに7,000円で買えるのがいい。その上、マルチポイント機能の精度が普段使っているAirPods Proよりも圧倒的にいいこともマジで驚き。
正直、メインで使うとか音質重視でイヤホンを探しているとかならAir4はオススメできない。が、音質は二の次でとにかく快適に使えるイヤホンや会社・家での作業用に使うイヤホンを探している人にとってかなりいい選択になる。
実際、俺の生活の中ではSOUNDPEATS Air4を使う時間が徐々に増え、メイン機になる目前まできている。「音質よりも快適性」という言葉に共感できるのであれば「買い」だ。


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