モニターライト。それは、2021年くらいからオシャレ系のガジェットインフルエンサーがこぞって導入し始めた謎アイテム。
「これがあると目に優しい!」というレビューが巷に溢れたけど、俺はモニター自身が発光するのに、更に光を照らすという行為が意味不明で理解できなかった。
なのでモニターライトのことは、ブルーライトカットメガネと同じ情弱向け詐欺ガジェットと認識していたし、おしゃれデスク系インフルエンサーに対しては「デスク周りがガジェットっぽくなるからインテリアで買ってるだけだろクソボケが」とか思っていた。
そんな俺にモニターライトのレビュー案件が来た。これはモニターライトとかいう詐欺商品の闇を暴く千載一遇のチャンス。しかも貰いモノなので万が一効果がなくても財布へのダメージはゼロ。
というわけで、Quntis L206 Proというモニターライトを手に入れたのでレビューをしていく。
なお、結論からいうとモニターライトを使うと液晶からの発光が緩和されてガチで目に優しかったし、値段のわりにハイグレードと同等の装備で素直にオススメできる商品だった。悔しい。
- モニターライトはガチで目に優しい
- リモコン付属で点灯・消灯がラク
- 調光・色温度を無段階調整できる
- ライト幅51cmでワイドモニター対応
- 給電用のUSB-Cケーブルは取外し可
- リモコンの明るさ変更の操作性が悪い
- 極狭ベゼルだとモニターと干渉する
- モニターとの設置部分がゴツい
イッセイです。もやっています。お問い合わせは (旧:Twitter)こちら。
Quntis L206 Proのスペック
Quntis L206 Proはモニターライトをメインに販売しているのはQuntisというメーカーで、世界最大級のガジェット都市である中国・深圳の企業。深圳といえば、AnkerやHUAWEI、OPPO、DJIなど数々のガジェット企業がコスパを武器に世界に羽ばたいていった。
もちろんQuntis L206 Proも例に漏れることなく、定価8,380円になのに機能が充実しておりコスパが高い。というわけでまずはスペックを見ていく。なお比較対象として、モニターライトの売値相場である12,000〜15,000円の中でAmazonでイチバン売れているBenQ ScreenBarを用意した。
商品名 | Quntis L206 Pro | BenQ ScreenBar |
カラー | ●ブラック | ●ブラック |
ライト幅 | 51cm | 45cm |
推奨モニターサイズ | 〜30インチ前後 | 〜24インチ前後 |
最大輝度 | 2,000ルクス | 930ルクス |
演色性 | Ra≥95 | Ra≥95 |
色温度 | 3,000~6,500K 無段階調整 | 2,700~6,500K 無段階調整 |
対応モニター厚さ | 0.3〜6cm | 1~3cm |
湾曲モニター | 対応 | 対応 |
リモコン | あり | なし |
ケーブル脱着 | 可能 | 可能 |
amazonの星 (小数点は二捨三入) | (4.2 / 5) クチコミ | (4.6 / 5) クチコミ |
定価(税込) | 8,380円 | 12,900円 |
販売サイト |
Amazon
楽天 Yahoo メルカリ |
Amazon
楽天 Yahoo メルカリ |
Quntis L206 Proが優れているのは値段が安いのにライト幅が広く、それに伴って照らす範囲も広いこと。おかげで30インチ級の大きめのモニターであっても対応できる。
そして対応しているモニター厚が柔軟だったり、リモコンが付属しているなどハイグレードモデル並みの機能も充実している。
スペック的にはわざわざ高いモニターライトを買わなくてもQuntis L206 Proで十分。だけど「実際に使ったらどうなの?」というのが気になると思うので、この先は実際の使用感をレビューしていく。
Quntis L206 Proのメリット
Quntis L206 Proのスペックや見た目が上々なのは確認したけど、重要なのは実際の使い心地。
俺が2ヶ月このモニターライトを使ってきて感じたよかったところは以下。
それぞれ具体的にどこがどう良かったのか詳しく解説していく。
モニターライトはガチで目に優しい
俺はモニターライトを詐欺商品と認識するバリバリの過激派だった。というのも、それ自体が発光するモニターにわざわざ光を当てるという行為が理解不能だったから。
でも、Quntis L206 Proで初めてモニターライトを使って驚いた。モニターライトの効果はガチ。パソコン作業をするときに点灯させるだけで目の負担が減る。
その理由を俺なりに言語化してみたんだけど、まず目に負担がかかる状態とは「光源の明るさが環境光よりも明るいとき」だと気がついた。わかりにくいだろうから例を挙げると以下。
- リビングで見るスマホよりも、布団の中で見るスマホの方が目に刺さる
- カメラのフラッシュを屋外で焚かれても眩しくないが、室内でのフラッシュは眩しい
つまりこの「明るさギャップ」を回避すればが目のダメージが減る。そしてモニターライトは、自身が発光するモニターとデスク周りの明るさギャップを埋めるプロダクトだった。
俺はそんなカンタンなことに気が付かず、モニターライトを絶賛している奴はインテリア重視のクソバカ or 案件ほしくて絶賛しているだけのアフィカスだと思っていた。
やっぱりガジェットは百聞は一見に如かず。今では宗旨替えをしてモニターライト肯定派になった。
リモコンのおかげで点灯・消灯がラク
世の中には2種類のモニターライトがある。リモコンがあるやつと、そうじゃないやつだ。そして買うならQuntis L206 Proのようなリモコン付きにすべき。
というのも、リモコンあると点灯・消灯がめちゃくちゃ気軽なんだ。
Quntis L206 Proの付属リモコンはこんな感じなんだけど
画像のように天板部分を指で押すだけで電気のON/OFFができる。これに対してリモコンがない機種は、点灯させる度に本体をタッチ操作しなきゃいけない。
しかも、Quntis L206 Proのリモコンはちょっとクセはあるけどサイドを回せば色温度を変えられる。操作の割り当ては以下。
こんな操作は本体タッチでいいじゃんと思うかもしれないけど、本体を直接タッチしようとすると意外と面倒なんだ。リモコンがあればデスクに座ったまま指で押すだけでいいのに、いちいち前屈みになってタッチしなくちゃならない。
とにかく安さを重視する人はリモコンなしモデルでいいと思うけど、俺のような極度の面倒くさがりはリモコン付きモデルを買った方がいい。
明るさ・色温度を無段階で調整できる
Quntis L206 Proは明るさと色温度を無段階で調整できるのがいい。ライトを使う時に地味に重要なのが、明るさと色温度。これが今の部屋の照明と大きく違うと、色が濁って見えたり違和感がある。
値段しか考えていない商品だと、このへんの設定がアバウトにしかできなかったりして、自分の部屋の照明とドンピシャに合わせた設定にできなかったりとかザラ。
そうなってしまうと、長時間・快適にディスプレイを見るためのガジェットとしての用を為さない。
が、Quntis L206 Proなら明るさ・色温度を無段階で調整できるので、どんな照明でも対応可能。しかもリモコン付き。
使ってみないと大事さを実感できない部分だけど、Quntis L206 Pro はどんな部屋にもフィットするといことを押さえておいてほしい。
ライト幅51cmでワイドモニターにも対応
Quntis L206 Proの横幅はデカい。他のモニターライトの多くが24インチほどのディスプレイ向きの横幅40~45cmくらいが多いところ、Quntis L206 Proは51cmとワイド幅。そしてこの幅のおかげで、30インチ級のワイドモニターにも対応できるんだ。
さらにこのデカさは24〜27インチくらいの標準サイズディスプレイを使っていても恩恵がある。
というのも一般的な幅のモニターライトだと、27インチモニターの四隅のあたりはしっかり照らされないことがある。が、Quntis L206 Proならライトが幅広いのでモニターを余裕で照らしてくれる。
モニターライトがディスプレイ全面を照らしてくれれば目に掛かる負担は減るし、もし今後ディスプレイを大型に変えても引き続き使えるので一石二鳥。
大は小を兼ねる。モニターライトは迷ったら大きい方を買っておけば間違いない。
給電は自前のUSB-Cケーブルが使える
これは地味に嬉しいポイントなんだけど、Quntis L206 Proの給電は脱着式になっていて好きなUSB-Cケーブルが使える。
世のモニターライトの中には給電ケーブルが本体に固定されているタイプもあるんだけど、そういうライトを選ぶとケーブル長が足りなかったりした時にマジで困る。脱着式ならそういった心配なく使えるのがいい。また、単純に好きなケーブルが使えるのは結構メリット。
俺は取り回しの容易さに魅入られてから布ケーブル教徒になったんだけど、Quntis L206 Proなら付属ケーブルを無理して使わずに布ケーブルに置き換えられる。
ケーブルにこだわりがある人は好きなケーブルを使い、こだわりがなければ付属品を使う。多様性を尊重するこの現代社会を象徴するかのようなモニターライト。それがQuntis L206 Pro。
Quntis L206 Proのデメリット
この値段でこのクオリティなので、正直Quntis L206 Proはかなりオススメではあるんだけど、一方で「ここ微妙やな」と思うポイントもある。
そんなイマイチな点は以下。
俺のモニターとの相性・用途なら致命的に困ることは全然ないんだけど、極狭ベゼルモニターを使っている人はマジで注意したほうが良い。
というわけでそれぞれのデメリットを詳しく解説していく。
リモコンでの色温度・明るさ変更の操作性がうんこ
このタイトルと矛盾しそうだが、俺はさっきメリットでリモコンでの点灯操作がラクといった。これは嘘ではなく、本心で書いている。ただ便利なのは「点灯するだけ」のとき。
Quntis L206 Proのリモコンを使って「明るさ」の変更もできるんだけど、この操作性がマジでうんこ。
リモコンの胴体部分を横に回すことで明るさの調整ができるのは、アイデアとしてはめちゃくちゃいい。が、ひと回しごとの調整幅が狭すぎてめちゃくちゃ回さないと体感できる変化がない。
無限に回さなきゃいけないせいで、もはや本体をタッチした方が早いレベル。せっかく快適操作を実現するためにリモコンがついているのに残念。
とはいえ、俺は部屋の明るさを常に固定しているからあんまり弊害はないんだけど、気分とか時間に応じて部屋の明るさを変えている人にはマジで不便になる。
モニターそのものには満足しているので、今後のQuntis製品ではリモコンを改善してくれると嬉しい。
11.7mm以下の極狭ベゼルだとモニターに干渉する
Quntis L206 Proを購入する時に注意してほしいのが、手持ちのモニターのベゼル幅。極狭ベゼルモニターにQuntis L206 Proを取り付けると、モニターの一部に干渉してしまうことがある。
俺が使っているモニターは一般的なベゼル幅なので、上の画像のとおり干渉することなく問題ない。
が、この画像みたいなベゼルが狭いディスプレイを持っている人は注意。取り付け部分がベゼルに被ってしまうことになりかねない。
俺の実測だと、ベゼルが11.7mm以上のディスプレイであれば干渉せず使えるので、購入の参考にしてほしい。
モニターとの設置部分がゴツく、視界に入ると少し気になる
モニターライトを使い始めて、目の負担という意味ではめちゃくちゃ役に立っているんだけど、一つ気になるのがゴツさ。作業に集中し始めればいいんだけど、Quntis L206 Proが視界に入って気になることがたまにある。
その原因は多分、モニターとの接続部周りがゴツいことにある。
例えばこれはの定価12,900円するBenQ ScreenBarというモニターライトなんだけど、モニターに引っ掛ける部分ができるだけコンパクトに作られている。
そのため正面からの見た目がスッキリしていて、圧迫感も少ない。そしてこれだけコンパクゆえ極狭ベゼルに対応している。
一方これはQuntis L206 Proを横からみた画像。ゴツい。そして前面への出っ張り方が激しいので圧迫感がある。
遠目から見る分にはガジェットとしての存在感があって個人的には好きなんだけど、実際にパソコン作業しているとたまにQuntis L206 Proの存在が気になってしまうことがある。
もちろん俺の集中力がクソなのはあるんだけど、1ヶ月半使って慣れないということは、多分この先も慣れることはない。
集中力に自信がない同士諸君は、モニターライトを買うならスリムな製品を選ぶのが吉。
まとめ:安いのにライト幅が広く、リモコン対応の高コスパモニターライト
ここまでQuntis L206 Proのメリット・デメリットを見てきた。改めてまとめると以下のとおり。
Quntis L206 Proを実際に使うまで、俺はゴリゴリの反モニターライト派で詐欺商品とすら思っていた。が、Quntis L206 Proを使って今は考えが180°変わった。
モニターライトはガチで目に優しく、有用。
自身が発光するモニターをわざわざライトで照らすという意味不明だと思っていた行為が光のカーテンとなり、目に刺さる感覚が軽減される。
Quntis L206 Proは点灯以外のリモコン操作に難があったり、ゴツい部分もあったり、確かにデメリットもある。
でも、51cmのワイド幅&リモコン対応でこの安さ・クオリティのモニターライトはなかなかないので、モニターライト入門にQuntis L206 Proはマジでおすすめ。
一日中パソコンで仕事をしている人はゼッタイに導入した方がいい。
元モニターライトアンチの俺を信じろ。
コメントはお気軽に!(※名前・メールは任意です)