2023年4月にSOUNDPEATSから音質特化の新シリーズOperaが発表・発売されて俺もレビューを書いた。
それから2ヶ月しか経っていない6月、突如としてSOUNDPEATS Engine 4が発表。キャッチコピーは「究極の高音質への再挑戦」。まさかのOperaシリーズと完全にコンセプトが被っている。
俺はSOUNDPEATS Opera 05をもっているので、Engine 4を買う必要がないことは火を見るより明らか……なんだけど同じメーカーに似たイヤホンを短いスパンで出されると、ガジェットレビュワーとしては気にならずにはいられない。比較せねば。
ということで、Amazonプライムデーに背中を押されつつSOUNDPEATS Engine 4を購入したのでレビューしていく。
なお結論からいうと、音質極振りのコンセプトなのでケースの作りが安っぽかったり便利機能は少なめではあるんだけど、実売7,000円なのに3万円クラスに肉薄する音質だった。高音質なイヤホンを安くほしい人にはオススメできる。
- 3万円のイヤホンに肉薄する音質
- 装着感がいい
- イヤホン単体で12.5時間使える
- ケースは安っぽく、指紋も目立ち、イヤホン取り出しにくい
- ノイズキャンセリングがない
- マルチポイントの使い勝手が悪い
- ワイヤレス充電非対応
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SOUNDPEATS Engine 4のスペック
SOUNDPEATSは1万円以下のワイヤレスイヤホン市場でコスパを武器にブイブイ言わせているんだけど、2023年3月に発売したSOUNDPEATS Opera 05から音質追求にも異常にこだわり始めた。
その音質追求シリーズの第2弾となるのがSOUNDPEATS Engine 4。特徴は2つのダイナミック型ドライバーを同一線上に配置する「同軸配列」にあるとのこと。細かい技術はともかく、これによって高音担当・中低音担当のドライバー同士が干渉して音が濁ることがない……らしい。
というわけでそんなEngine 4のスペックがどれほどのものか見ていく。なお、比較対象はSOUNDPEATSの音質番長Opera 05と総合的な使いやすさがバツグンなCapsule3 Proとした。
商品名 | SOUNDPEATS Engine 4 | SOUNDPEATS Opera 05 | SOUNDPEATS Capsule3 Pro |
カラー | ●ブラック | ●ブラック | ●ブラック ●ホワイト |
タイプ | カナル型 | カナル型 | カナル型 |
ドライバー | ダイナミック型×2 計2基 | BA型×2 ダイナミック型×1 計3基 | ダイナミック型×1 |
音の傾向 | 弱ドンシャリ | フラット | ドンシャリ |
バッテリー | 12.5時間 (イヤホン本体) 43時間 (ケース込み) | 9時間 (イヤホン本体) 33時間 (ケース込み) | 8時間 (イヤホン本体) 52時間 (ケース込み) |
重量 | イヤホン片耳:6.5g ケース込み:43g | イヤホン片耳:7.3g ケース込み:58g | イヤホン片耳:4.7g ケース込み:42g |
ノイズキャンセリング | なし | あり (-30db) | あり (-43db) |
外音取り込み | なし | あり | あり |
マルチポイント | あり | なし | なし |
装着検知 | なし | なし | なし |
ワイヤレス充電 | なし | なし | なし |
防水 | IPX4 (生活防水) | IPX4 (生活防水) | IPX4 (生活防水) |
対応コーデック | LDAC / AAC / SBC | LDAC / AAC / SBC | LDAC / AAC / SBC |
低遅延モード | あり | なし | あり |
特色 | ・高音用、低音用の2つのダイナミックドライバー搭載 ・高音から低音までメリハリのある音 | ・ハイエンドのような贅沢なドライバー構成 ・高音から低音までメリハリのある音 | 安い、低音強くて楽しい |
amazonの星 (小数点は二捨三入) | (4.3 / 5) | (4.2 / 5) | (4.5 / 5) |
定価(税込) | 8,980円 | 13,999円 | 8,480円 |
販売サイト |
Amazon
楽天 Yahoo クチコミ |
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SOUNDPEATS Engine 4のスペックをほかの機種と比べると、搭載されている機能はわりと違う。ダイナミックドライバーを2基搭載しているのも特徴だけど、非搭載がSOUNDPEATSの伝統となっていたマルチポイントにEngine 4はなぜか対応している。
一方で、Engine 4以外が対応しているノイズキャンセリング・外音取り込みには対応していない。
ノイズキャンセリング関係の部品コストは高い部類に入ると聞いたことがあるので、音質追求をしつつも8,980円の定価に収めるためにノイズキャンセリングは諦めたんだと思う。憶測だけど。
進化ポイントもありつつそれ以外のところが退化している、一進一退の状況は残念。が、コスト的に仕方ないと思わせてくれる音質・使用感だったのでこの先で詳細をレビューしていく。
SOUNDPEATS Engine 4の外観
まずはSOUNDPEATS Engine 4の外観を見ていく。いつものSOUNDPEATSは白を基調としたパッケージが何だけど、Engine 4は黒い。高級感があってこれはこれでいい。
内容物は本体とケース、イヤーピースUSB-Cケーブル、説明書。超細かいけど、説明書が入っているパッケージも普段は白なのにEngine 4は黒い。
Engine 4のケース正面。黒い。そしてテカテカのガンメタリック。LEDは正面になく、ケース下部のLED周りにある。
ケース裏にはSOUNDPEATSのロゴがある。全面テカテカ塗装なので、夏は手の汗・冬はハンドクリームの油分が目立つこと間違いなし。
LEDランプ、充電端子、ペアリングボタンはケース下部に集約されている。
SOUNDPEATSロゴの拡大画像。いつものSOUNDPEATSは差し色がゴールドで、プレートもゴールドなんだけどEngine 4はガンメタリックを貫いている。
LEDランプ、充電端子、ペアリングボタンのアップ。ちなみにUSB-Cポートが青くなっているのは、USB3.0に対応している証。USB3.0対応のものは青く塗るのが推奨されているので、デザイン優先で黒塗りにしていないところに謎の真面目さを感じる。
ケースを開けるとこんな感じ。本体もガンメタリックで黒光りがすごい。
左側の画像をタップして拡大してもらえればわかるけど、ケース内部にもLEDランプが付いている。これは充電残量の確認用。
ケースから取り出すとこんな感じ。ケースは安っぽさがあるものの、イヤホンは高級感がある。
イヤホン側面にはお馴染みの「S」マーク。SOUNDPEATSのイヤホンには絶対付いているデザイン。
サイドは格子状に刻まれておりデザインはいい。が、グリップ力が増すとかそういう機能性はない。音質特化のわりに本体は小さめ。
耳に設置する面はマット加工が施されている。
ここが俺のお気に入りポイントなんだけど、一部がスケスケになっていてSOUNDPEATSご自慢の「同軸デュアルダイナミック型ドライバー」が透けて見える。スケルトンカラーのGBA(ゲームボーイアドバンス)にハマったアラサー代表としてはテンションが上がる。
手持ちのサイズ感はこんな感じ。同じ構図で撮影したほかのイヤホンの手持ち画像も下に用意した。
SOUNDPEATS Engine 4とその他のイヤホンとのサイズ、ケース厚の比較は以下。ちなみに画像はかなりあるのでスクロールは長い。
イヤホン本体とケースともにサイズ的には、AirPods Pro>Engine 4>>Capsule3 Pro>Opera 05といった感じ。持ち運びするにも邪魔にならないサイズ感なのは使いやすくてよかった。
SOUNDPEATS Engine 4の音質
SOUNDPEATS Engine 4の音質評価をしていくんだけど結論から言うと、いい意味でこの値段でこの音質はビックリした。高級イヤホンも安価なイヤホンもそれなりの数を聞いてきたけど、音質的なコスパの良さでいうと3本指に入るレベル。
そんなSOUNDPEATS Engine 4の音質評価は以下のとおり。
音質・ノイズキャンセリング性能
総評:弱ドンシャリで程よい迫力がありつつ、高音から低音域までバランスがいい。解像度も高く3万円レベルのイヤホンと戦える音質。EQ(イコライザ)設定で自分好みの音にもできる。
- 高音:中音・低音に比べると控えめであまり目立たないが、EQで持ち上げればそれなりの音質で鳴る。ヌケ感もありシンバルやエレクトロな高音はキレイな反面、ピッコロなどの生楽器は弱い印象。
- 中音:ボーカルの発音は明瞭に、それでいて迫力のある中音をしている。音源によっては謎に聴こえにくくなることもあったが、ボサノバ・バラードもしっかり聴かせるタイプ。ただ、全体的な音色がクール寄りなので温かみは弱い。
- 低音:引き締まっている低音。ベースはボワつくことなく一音一音の動きが聞こえ、EDMのキック音やロックのバスドラムも歯切れがいい。EQ初期設定だと少し強調されている程度だが、設定を変えれば迫力のある低音が楽しめる。
- 解像度:解像度は値段にそぐわない良さ。完全ワイヤレス&8,000円でこの解像度は初めて体験する。俺の好きなHard Styleや激しめのロックは各楽器がどの音域で動いているかしっかりわかる。解像度で鬼門になるのはクラシックだけど、ピアノ単体・室内楽・2管編成なら余裕。3管編成だと音の分離感がちょっと怪しくなりはじめ、4管やそれ以上の編成になると音が混ざりはじめる。とはいえ、大規模編成のクラシックみたいに異常な楽器の多さの曲はそうそうないので、ほとんどの人はあまり気にする必要はない。
得意ジャンル
- EDM
- ロック
- アニソン
SOUNDPEATS Engine 4のメリット
SOUNDPEATS Engine 4はノイズキャンセリングなし・ワイヤレス充電なし・些末だけど装着検知もなしとSOUNDPEATSにしては珍しいくらいに便利機能を搭載していない。唯一あるのがマルチポイントなんだけど、これも使い勝手が悪い。
それでも俺がSOUNDPEATS Engine 4を高評価しているのは、以下が気に入っているから。
このイヤホンの開発予算・製造原価のほとんどを費やしたであろう音質部分はマジで秀逸。これと装着感やバッテリー持ちだけで十分高評価に値した。というわけでそんないい点を解説していく。
3万円のイヤホンに肉薄する音質
細かい点は音の聞こえ方は音質の項目で書いたから割愛するけど、端的にSOUNDPEATS Engine 4は定価8,000円台のイヤホンとしてはかなり音がいい。
1万円以下のイヤホンだと音質一本槍で戦えるほど高音質を追求できない。なので、ノイズキャンセリングやマルチポイント、ワイヤレス充電などいろんな便利機能に対応しようとするんだ。
その結果「音がそこそこで使いやすい優等生イヤホン」が市場には量産されまくっている。俺がレビューをした中でもSOUNDPEATS Capsule3 ProやEarFun Air Pro 3がそのタイプの典型例。
だけどSOUNDPEATS Engine 4は違う。ケースが安っぽくなろうが、マルチポイント用チップがクソで産廃機能になっていようがお構いなし。ノイズキャンセリングすら搭載せず、使える予算のほぼ全てをドライバーに注ぎ込んだ音質一点突破の漢仕様。
その甲斐もあって1万円以下の完全ワイヤレスイヤホンでは、間違いなくトップクラスの音質に仕上がっている。便利機能を捨ててでも、価格と音質を優先するなら真っ先にオススメしたい。
ゴツく見えるデザインだが、装着感は良好(注意点あり)
SOUNDPEATS Engine 4のボディはゴツく見える感じがあるものの、実際につけてみると装着感は良好。というのも上位機種のSOUNDPEATS Opera 05と違って、イヤホン本体の大部分が耳に収まるからなんだ。
さすがにSOUNDPEATS Capsule3 Proやのようなうどん型イヤホンと比べれば装着感はあと一歩及ばないが、音質特化型のイヤホンとしての装着感のよさはフィット感が高く、不快感も少ない。
ただし一部の人にとってはこの小さなボディがが仇となる。というのもイヤホン側面の角と上の画像の赤マルをで囲ったあたりが接触して、Engine 4を長時間装着していると痛みが出てしまうんだ。
残念ながら俺は接触してしまうタイプの人間だったので、1時間くらい装着していると接触点が痛みとともに赤くなってしまう。友人たちに協力してもらったところ耳が小さい人は側面が耳に収まらず接触なし、耳が大きい人は余裕で収まるのでこれも接触なしという結果だった。
俺のように耳の穴周辺が標準より少し大きい人、イヤーピースに例えると「Mだと微妙に小さいし、Lだとちょい大きいんだよなぁ」くらいの人は注意が必要かもしれない。
イヤホンだけで半日使えるロングバッテリーライフ
SOUNDPEATS Engine 4のバッテリーはマジ優秀で、イヤホン単体12.5時間・ケース込み43時間持つ脅威のロングバッテリーライフを誇る。ケース込みならSOUNDPEATS Capsule3 Proの52時間持ちがSOUNDPEATS最長ではあるんだけど、単体で考えるとSOUNDPEATS Engine 4が現行機種で最長。
平均的な完全ワイヤレスイヤホンだとイヤホン単体のバッテリー持ちが6〜8時間くらいなので、超集中して仕事をしているとバッテリーが切れることがあるんだけど、Engine 4ならしっかり残業してもまだ残量がある。
このバッテリー持ちのおかげで、デメリットのワイヤレス充電に対応していない点も少しはマシに感じる。
SOUNDPEATS Engine 4のデメリット
ここまで音質を中心にSOUNDPEATS Engine 4のいいところを語ってきたんだけど、それだけ褒める音質ということは、それすなわち他の部分にお金をかけられていないということ。
そんなシワ寄せやSOUNDPEATSの伝統的な使いにくさに起因するイマイチなところが以下。
これらを差し引いてもトータルいいイヤホンだとは思うけど、使いにくところは素直に使いにくい。「SOUNDPEATS、お前ならもっと高みを目指せるだろ!」と心の中で喝を入れながら詳細を語っていく。
ケースは指紋目立つ・取り出しにくい・安っぽいの三重苦
SOUNDPEATS Engine 4のイヤホン本体のデザインや作りは定価8,980円とは思えない出来なんだけど、ケース周りの設計が残念。
実際に使っていると気になるのが以下の3つ。
- テカテカ塗装は指紋が目立つし、安っぽい
- ケースからイヤホン本体が取り出しにくい
- 塗装以外の作りも安っぽい
それぞれ簡単に紹介する。
テカテカ塗装は指紋が目立つし、安っぽい
画像を見てのとおりなんだけど、SOUNDPEATS Engine 4のケースはガンメタリックシルバーで鏡面塗装されている。この塗装、指紋が目立ちそうではあるんだけど、公式サイトで見ている限りは高級感もあるので期待していた。
が、実際手元に届いたのを見ると正直ガッカリ。
鼻毛チェックがギリギリできるくらいに反射する鏡面ガンメタリックはとにかく指紋が目立つ。夏は汗で、冬はハンドクリームの油脂でベトベト。ケースを取り出す度に指紋がこんにちは。
それでもテカテカ塗装が許されるのは、高級感が素晴らしい時。例えば古のiPod Classicの鏡面仕上げとか愛でるに値するそれだった。
でもSOUNDPEATS Engine 4は色ムラがあったり反射の度合いが中途半端で塗装の質が悪く見え、イヤホン本体にあった高級感がない。
低価格帯のイヤホンなのでコストダウンをしているのはわかるけど、それでも高級路線で行くならSOUNDPEATS Opera 05のケース路線で装飾少ないバージョン、低価格で質感も両立するならSOUNDPEATS Air4のケースと同じようなデザインにしてくれたらよかったなと思う。
ケースからイヤホン本体が取り出しにくい
これはもうSOUNDPEATSの伝統だから諦めるしかないんだけど、SOUNDPEATS Engine 4のイヤホン本体をケースから取り出すのがまぁやりにくい。
その理由は上の画像に集約されているんだけど、イヤホン形状が外に向けて細くなる円錐状をしているのと本体に刻まれたカットが滑ってしっかり掴むことができないから。
一応解決策はあってイヤホンを奥側に押して浮かせてからであれば取り出しやすい。浮かせてからつまむときもツルツルしやすいので落とさないように注意してほしい。
塗装以外の作りも安っぽい
SOUNDPEATS Engine 4のケース塗装が安っぽいという話はしたんだけど、それ以外の作りも安っぽい。とくに気になるのがフタ。開閉するのに妙に重いし動きがスムーズではない。
そしてボタンも同時期発売のSOUNDPEATS Air4と比べると安っぽく、SOUNDPEATSのロゴプレートの周辺処理も甘くちょっとザラザラする。
イヤホン本体で予算のほとんどを使い切り、ケースにはマジで金をかけられなかったことを感じる作りだった。
やっぱりノイズキャンセリングは欲しい
SOUNDPEATS Engine 4はSOUNDPEATSのイヤホンとしては珍しいんだけど、ノイズキャンセリングに対応していない。
Engine 4の形状的にカナル型の中でも密閉感が強そうなので「ノイキャンなしでも大丈夫かなー」とか考えていたが、静かな曲を聴いていたりYouTubeを見ているときの外音ノイズは、SOUNDPEATS Capsule3 ProやAirPods Proよりも大きく聞こえる。
ただ外音が気になるのはあくまでも静かな曲を聴いている時の話。EDM・ロックなどの激しめの曲を聴いていれば気になることはないので、少しノイキャンの効きが弱めのイヤホンと思えば問題ないレベル感だった。
せっかく対応したマルチポイントの使い勝手が悪い
SOUNDPEATS Engine 4はSOUNDPEATSのイヤホンとして初めてマルチポイントに対応している。これは嬉しい仕様……手に取る前まではそう思っていたものの、実際に使ってみると精度が微妙でかなり残念な感じだった。
というのも出来のいいマルチポイントであればできる下記のようなことができない。
- パソコンで音楽を聴きながら作業中に、スマホにきた電話をそのまま取る
- スマホで音楽を聴きながら通勤し、会社についたらパソコンでオンライン朝礼
- パソコンで音楽を聴きながら仕事をして、昼休みになったらスマホでYouTube再生
SOUNDPEATS Engine 4の場合、別のデバイスで音声再生をしたけば「デバイスAで音声停止→デバイスBで音声再生」という2アクションが必要。これではマルチポイントの良さが死んでいる上に、接続が不安定でこの切り替えすらモタつく。
ちなみにEngine 4から1ヶ月遅れで発売されたSOUNDPEATS Air4には、接続切替爆速の超絶使いやすいマルチポイントが搭載されていた。SOUNDPEATSはやればできる子。ちゃんとやってくれ。
ワイヤレス充電に非対応なのでケーブルが必須
俺は家と職場それぞれにワイヤレス充電器を用意して、イヤホンやスマホは置くだけで充電ができる環境を整えている。そういった環境を整備すれば、デバイスを決まった位置に置くだけで持ち出す時はいつもフル充電で使えてとにかく便利。
なんだけどSOUNDPEATS Engine 4はワイヤレス充電に対応していないので、USB-Cケーブルを毎回刺して充電する必要がある。
SOUNDPEATSがワイヤレス充電に対応していないのは毎度のことだけど、同じ定価で販売されているEarFun Air Pro 3がマルチポイント・ワイヤレス充電対応を考えるとEngine 4も頑張ってほしかったと思ってしまう。
しかも最近のAndroidスマホだと「バッテリーシェア」とか「リバース充電」とか言われる機能で、スマホ背面にイヤホンをおくだけで充電ができるのが広まりつつあるのでワイヤレス充電需要は高まりつつあるので、ぜひ後継機種では対応してほしい。
まとめ:便利機能という犠牲を払った甲斐のある音質が最高
ここまでSOUNDPEATS Engine 4のメリット・デメリットを見てきた。改めてまとめると以下のとおり。
SOUNDPEATS Engine 4は同価格帯が備える便利機能をほとんどなく、唯一あるマルチポイントもおそらく安物チップで性能が微妙。
そんな犠牲を払いつつも音質特化を貫いたこと甲斐があり、代わりに音質はかなりいい。
音質は気にしないからとにかく便利に使いたいならSOUNDPEATS Capsule3 ProやEarFun Air Pro 3のような優等生イヤホンを買った方がいいけど、高音質なイヤホンを安価にほしいなら真っ先にオススメできるのがEngine 4。
仕事も同じだけど全方位に対して優等生である必要はなく、何か一点突破するものさえあれば重宝されることを改めて気づかせてくれるイヤホンだった。
改めてなんだけど「高音質なイヤホンを安価にほしい」と思うなら買いだ。
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