2023年5月にHUAWEIが発売したインナーイヤー型のフラッグシップイヤホン、HUAWEI FreeBuds 5は2万円するだけあって性能もデザインもよくめちゃくちゃ魅力的なイヤホンだった。
が、サブイヤホン的な立ち位置になりやすいインナーイヤー型で2万円は正直高い。
モノはいいけどオススメはしにくい……と思っていたところに同じインナーイヤー型で定価4,980円のHUAWEI FreeBuds SE 2が発売された。
特徴は安さと価格とお値段。いまどきのイヤホンに搭載されているマルチポイントとか無線充電とか便利な機能は一切なし。一点突破の漢仕様。
そんなHUAWEI FreeBuds SE 2をHUAWEIからレンタルさせてもらったのでレビューしていく。
なお結論からいうと、バッテリー持ち良好で、ンナーイヤー特有の装着感のよさも最高、そして一番のウリお値段も“使える”イヤホンとしては安く、サブイヤホンとして買うにはオススメの出来栄えだった
- 装着感がいい
- 計40時間のバッテリー持ち
- ケースからイヤホンが取り出しやすい
- 定価4,980円と安い
- マルチポイント・ノイキャンなどはない
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HUAWEI FreeBuds SE 2のスペック
HUAWEI FreeBuds SE 2は装着感に優れるインナーイヤー型のイヤホンで、価格は4,980円とわりと安い。
これ以下の価格になると安かろう悪かろうの粗製イヤホンが跋扈しがちなんだけど、FreeBuds SE 2は高コスパで有名なHUAWEI製なだけあってサブイヤホンにするには十分な出来栄えだった。
というわけでまずはスペック面を見ていく。なお比較対象は、 定価は約9,000だが同時期に発売されたインナーイヤー型イヤホンのSOUNDPEATS Air4とした。
商品名 | HUAWEI FreeBuds SE 2 | SOUNDPEATS Air4 |
カラー | ●アイランドブルー ●セラミックホワイト | ●マットブラック ●マットホワイト |
タイプ | インナーイヤー型 | インナーイヤー型 |
ドライバー | ダイナミック型×1 | ダイナミック型×1 |
音の傾向 | 弱ドンシャリ | 弱ドンシャリ |
バッテリー | 9時間 (イヤホン単体) 40時間 (ケース込み) | 6.5時間 (イヤホン単体) 26時間 (ケース込み) |
重量 | イヤホン片耳:3.8g ケース込み:33g | イヤホン片耳:4.0g ケース込み:38g |
ノイズキャンセリング | なし | あり |
外音取り込み | 構造上自然に入る | 構造上自然に入る |
マルチポイント | なし | あり |
装着検知 | なし | なし |
ワイヤレス充電 | なし | なし |
防水 | IP54 (生活防水) | IP54 (生活防水) |
対応コーデック | AAC / SBC | aptX Lossless /aptx adaptive /aptx / AAC / SBC |
低遅延モード | なし | あり |
特色 | ・インナーイヤー特有の装着感の良さ ・バッテリー持ちがいい ・かなり安い | ・インナーイヤーならではの装着感 ・マルチポイントが優秀 ・安い |
amazonの星 (小数点は二捨三入) | (4.6 / 5) | (4.7/ 5) |
定価(税込) | 4,980円 | 8,980円 |
販売サイト |
Amazon
楽天 Yahoo クチコミ |
Amazon
楽天 Yahoo クチコミ |
こうして見るとHUAWEI FreeBuds SE 2は、SOUNDPEATS Air4に比べて便利な機能がマジで搭載されていない。勝っているのはバッテリー持ちと価格の2点だけ。
スマホ+PCと接続したいからマルチポイントが必須ならSOUNDPEATS Air4を選んだ方がいい。だけど、サブイヤホンとして買うならHUAWEI FreeBuds SE 2で十分だった。
というわけでスペック表でわかる違いはこれくらいにして、この先はスペックではわからない部分を解説していく。
HUAWEI FreeBuds SE 2の外観
まずはHUAWEI FreeBuds SE 2の外観を見ていく。パッケージは白地に金色の文字色、さらに赤いラインと日本人としては馴染みのある配色。高級感もなかなかある。
内容物はイヤホン本体とケース、充電ケーブル、説明書のみと過不足なく必要なものだけが入っている。
HUAWEI FreeBuds SE 2のケース正面。ほぼ正方形の形をしており、見た目はAirPods 3とかなり似ている。
ケース裏は何もなし。接続用のボタンもここにはない。
ケース下部には充電用のUSB-C端子が付いているが、それ以外はボタンもなくシンプルな見た目をしている。
ワイヤレス充電には対応していないので、優先充電が必須になるがバッテリー持ちがいいので実用上そこまでストレスはない。
ケースを開くとこんな感じ。イヤーハウジング部分の2/3ほどが露出しているので、ケースからとても取り出しやすい。
ケースから取り出すとこんな感じ。いわゆるうどん型で装着感、持ちやすやはピカイチ。
本体を取り出す前と後のケースの比較。ちなみにイヤホンをしまう時は、ほどよい磁力でパチっとケースに入ってくれる。
イヤホン本体にはロゴもブランド名も書いておらず、すっきりシンプル。ここで自己主張したがるメーカーが多いけど、HUAWEIのようにデザイン的な美しさを優先するメーカーは好き。
イヤホンの裏側はこんな感じ。インナーイヤー型なのでイヤーチップなどは何も付いていない。
手持ちのサイズは大きくもなく小さくもなく。ザ・普通。
スペック比較でも引き合いに出した競合のSOUNDPEATS Air4とサイズ比較すると以下のとおり。
SOUNDPEATS Air4と比べるとイヤホン本体はわずかに小さく、ケースは人回し小さい。実際に手に握ってみたりポケットに入れてみると、見た目以上に大きさの違いを感じる。
頻繁にポケットに入れて持ち運ぶならHUAWEI FreeBuds SE 2の方が持ち運びしやすい。
HUAWEI FreeBuds SE 2のメリット
HUAWEI FreeBuds SE 2はノイズキャンセリング・マルチポイント・装着検知なしと潔いくらいに付加価値的な機能は削られているが、定価4,980円は名のあるメーカーにしてはかなり安い。
そんなHUAWEI FreeBuds SE 2の強みは以下。
それぞれ詳細について解説していく。
良好な装着感でずーっと着けていられる
HUAWEI FreeBuds SE 2が手元に届いてイチバン期待していたポイントが“快適性”だったんだけど、その点ではマジで最高のイヤホンだった。
その要因は俺が思うに以下の3つ。
- インナーイヤー型イヤホン特有の装着感の良さ
- 聴き疲れしない音質
- 片耳3.8gとクラス最軽量の重さ
イヤホン市場で主流になっているカナル型が耳の穴を密閉するのに対して、インナーイヤー型は耳を密閉しないので長時間装着した時のストレスが段違いに少ない。
それでも音質が尖りまくっていたり・情報量が多すぎたりすると長時間視聴によって聴き疲れてしまうがHUAWEI FreeBuds SE 2良くも悪くも「ザ・普通」な音質。そして極めつけに軽い。
これらのメリット同士が相乗効果となってメチャクチャ快適に使うことができる。
正直、音質重視で探しているならHUAWEI FreeBuds SE 2はオススメできない。でも仕事や家事、このブログを書くときに長時間・快適に使えるイヤホンがほしかった俺的には大満足。
もし作業用に使う快適&安いイヤホンが欲しいならコイツは素直にオススメできる。
イヤホン単体9時間、ケース込み40時間のバッテリー持ち
HUAWEI FreeBuds SE 2のバッテリーはマジ優秀で、イヤホン単体9時間・ケース込み40時間持つ脅威のロングバッテリーライフを誇る。
平均的な完全ワイヤレスイヤホンだとイヤホン単体のバッテリー持ちが7時間くらいなので、仕事をしながら一日中使っていると途中でバッテリーが切れることがある。
だけどHUAWEI FreeBuds SE 2なら8時間勤務+お昼1時間分はしっかりバッテリーが持つのがいい。そしてケースのバッテリー持ちもいいので、充電回数が少なくて済むのは助かる。
ケースからイヤホンを取り出しやすい
これは地味に嬉しいポイントなんだけど、HUAWEI FreeBuds SE 2はイヤホン本体がケースからめちゃくちゃ取り出しやすい。
その秘訣はケースに一工夫されているから。写真で見るとめちゃくちゃわかりやすいので、以下の比較画像を見てほしい。
1枚目がHUAWEI FreeBuds SE 2のケースで、2枚目が一般的なケースを開いたところ。ごくわずかな差ではあるんだけど、HUAWEI FreeBuds SE 2の方が本体にえぐりこむようにして開く構造になっている。
このわずかな構造の違いで開口部が大きくなり、イヤホンの取り出しやすさが全然違うんだ。
実際にイヤホンを取り出すために手をかけるとこんな感じ。HUAWEI FreeBuds SE 2はイヤホンを取り出す時にフタと接触することはないが、SOUNDPEATS Air4は完全に当たってしまっている。
ホントに地味な違いなんだけど、1日に何度もつけ外すモノだけに取り出しやすさは意外と大事。この点がクソだとチリも積もれば山となる方式で、ちっちゃいストレスが徐々に不満になっていくことになる。短気な俺には嬉しい。
この機構は世の中のすべてのイヤホンに搭載されてほしい。
定価4,980円と安いのでサブイヤホンにおすすめ
HUAWEI FreeBuds SE 2はインナーイヤー型なので当然ノイズキャンセルは非対応だし、マルチポイントやワイヤレス充電にも非対応というなかなかの潔さ。
じゃあどこに強みがあるかというと、定価4,980円という価格。HUAWEI製で一定のクオリティは担保されており、サブイヤホンとしてはうってつけ。
大抵の人のメインイヤホンはカナル型だと思うんだけど、耳に負担をかけたくない時とか、作業用に薄くBGMを流したいだけならインヤーイヤー型は重宝する。
でも、そのためだけに高級機を買うのも微妙だし、かといって安物すぎると満足できないという人にはかなりオススメできる。
HUAWEI FreeBuds SE 2のデメリット
HUAWEI FreeBuds SE 2はインナーイヤー型なので装着感も良く、何より安いのでサブイヤホンにおすすめできる。
とはいえ安さゆえにデメリットもあって、それが以下。
サブイヤホンとして割り切れば気にならないが、詳しく解説していく。
マルチポイント・ノイズキャンセリングなどの便利機能はない
HUAWEI FreeBuds SE 2は、お値段4,980円と完全ワイヤレスイヤホンにしては激安なため、上位機種で盛り込まれているような便利機能が全然ついていない。
スペック比較表でよく取り上げられる便利機能はだいたい以下の6つ。
- ノイズキャンセリング
- 外音取り込み
- マルチポイント
- 装着検知
- ワイヤレス充電
- 防水
この中でHUAWEI FreeBuds SE 2についているのは防水機能だけ。ほかの便利機能はすべて削ぎ落とされており、その分とにかく安さとイヤホンで一番大事な音質・装着感の良さを両立しようとしたのが伝わる。
4,980円のイヤホンに便利機能を求めるのがいけないことなのは、もちろん俺もわかっている。けど、低価格で高品質なモノをバンバン出すHUAWEIなので一人のガジェットオタクとしてつい期待してしまった。
とくにマルチポイントがあると使い勝手がめちゃくちゃ向上するので、次回作ではなんとか頑張って搭載してほしい。
まとめ:サブイヤホンでインナーイヤーを買うならおすすめ
ここまでHUAWEI FreeBuds SE 2のメリット・デメリットを見てきた。改めてまとめると以下のとおり。
HUAWEI FreeBuds SE 2は定価4,980円なだけあって、特別音質がイイわけでも、マルチポイントなどの便利な機能に対応しているわけでもない。
それでも俺がオススメするのはやっぱり価格の安さ。5,000円以下だとロクに使えないイヤホンも混ざりはじめる価格帯なんだけど、こいつはそんなことない。
名のあるHUAWEI製なだけあって全体的に安心感のある作りをしている。
作業をするときにラクに使えるイヤホンがほしいけど予算は抑えたい……こんな要望があるならHUAWEI FreeBuds SE 2をぜひオススメしたい。
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